有職京料理 西陣魚新Nishijinuoshin

安政二年創業 食と歴史と文化を合わせてご賞味を


京都府京都市上京区中筋通浄福寺西入中宮町300 
075-441-0753
12:00~15:00(L.O.)、17:00~20:00(L.O.)

年中無休
12/23~1/3は休み

オフィシャルサイト



名店会ファイル

2024年9月号掲載 FILE No.315

※内容は掲載当時のものです。メニュー内容・価格等については、各店舗にお問い合わせください。


  京都東山五条で酒造と醤油商を営んでいた角屋新助が安政2(1855)年に西陣への移転を機に料理屋を始めた。屋号の「角」にもてなしの「心」を付けた「魚」に創業者・新助の「新」をつなげ、店名を「魚新」とする。公家の食事に由来する独特の包丁さばき、調理技術、料理の盛り付け方など、 ゆうそく秘伝の技でなされる「有職料理」を今に伝える京料理屋である。
「鯛と鯛を向かい合わせた意匠で、老舗の心と一子相伝の技と味を頑なに守り、今日に至っております」と語るのは八代目の寺田紳一さん。歴史ある同店では、大正天皇と昭和天皇の大礼(即位大餐の宴)の料理を担当したことをはじめ、1990年 月3日、上皇陛下の即位の際には京都御所での茶会を担当した。
 昼は、「西陣弁当」6072円、「今出川御膳」7590円、「昼懐石」1万120円など。夜は、「京懐石」1万5180円~、季節限定の「秋三昧」5692円などが用意されている。すべて税・サ込。
 中庭を望む1階個室は2~18名、2階大広間は60名、中広間は18名まで。お祝いや同窓会、大切なお集まりなどにも対応可能。
 西陣は昔から職住一体の街で、特に仕出し文化が根付いている地域でもある。仕出し、出張料理は何人からでも対応可能。各種弁当、懐石料理など応相談。

 


西陣魚新
店主 寺田紳一さん
おすすめ品




京折り詰め

 季節の焚き合わせや炊き込みご飯など、京都の四季を映したものを盛り込んだ「京折り詰め」弁当(3240円:税込)をJR京都伊勢丹とJ R京都駅新幹線コンコースにて販売し、ご好評をいただいております。
 また、二段の折り詰めや押し寿司なども、ご用途に応じて事前予約を承ります。
 日本の貴族の食事に由来する「有職料理」の伝統を守りつつ、今の新しい料理を取り入れた創意工夫の味です。ご家庭でお手軽にお召し上がりいただけるお土産として、是非ご利用ください。


2019年7月号掲載 FILE No.253

※内容は掲載当時のものです。メニュー内容・価格等については、各店舗にお問い合わせください。


 公家の食事に由来する独特の包丁さばき、調理技術、料理の盛り付け方など、秘伝の技でなされる有ゆうそく職 京料理を伝える、安政2年(1855)創業『西陣魚新』。歴史ある同店では、大正天皇、昭和天皇の大礼における即位大餐の宴や、京都御所でのお茶会の料理、先の天皇皇后両陛下京都ご滞在の折には、夜膳などを担当した。今でも昭和天皇の料理番だった谷部金次郎氏に助言を求め、当時の料理献立を基に調理している。
 昔より職住一体の西陣は、特に仕出し文化が根付いている地域であり、〝日本料理のルーツは宮中にあり〟という言葉の通り、洛中では冠婚葬祭の折には今も仕出しの料理を利用する。
 仕出し・出張料理は何人からでも対応可能で、弁当3500円、折詰3000円・5000円、料理1万円など。昼は「西陣弁当」3500円、「鱧御膳」4500円、昼懐石8000円など。夜は京懐石1万円?(全て税・サ別)。なかでも、江戸時代の料理書「豆腐百珍」に登場する品を5代目の寺田新治郎氏が再現し、閑院宮様がとても気に入られたという「今出川豆腐(宮様豆腐)」は、昆布と醤油で煮た豆腐に葛餡、胡桃、和芥子を添えた同店の名物となっている。
 席数全100席。2名~最大60名の広間、個室あり。

 


西陣魚新
店主 寺田紳一さん
おすすめ品




折り詰め

 仕出し料理の味わいを家庭でも楽しめるお土産として好評の「折り詰め」(要予約)。弁当仕立ての2段折に、旬の食材を有職料理の技で調理した焚き合わせや炊き込みご飯など、京都の季節を映した献立が詰め合わされる。今の時期なら、鱧や酢で締めた魚などが盛り込まれることも。
 内容は事前に要相談。『ジェイアール京都伊勢丹』にて購入可能。
【価格】3000円(税別)

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