CHIANTIChianti
名店会ファイル
2022年8月号掲載 FILE No.290
「キャンティは子供の心をもつ大人たちと大人の心をもつ子供たちのために作られた場所です」
1960年、飯倉片町に川添浩史・梶子夫妻が創業し、現在の4代目・川添隆太郎氏にその精神は受け継がれている。音楽家、俳優、作家などの文化人や、周辺の各国大使館員などが常連客で、海外からのアーティストも多く来店した。先の言葉通り、深夜に集う「六本木族」をも温かく迎える創業者のホスピタリティが愛され、文化サロン的レストランとして『キャンティ』の名は知られてきた。改装を重ねてもなお、古き良き時代の面影はそのままに在るからこそ、常連客は代々この店を訪れている。
ディナーは、前菜6種の盛合せ、パスタ、魚または肉料理、本日のデザート「Aコース」(1万5000円)、ワゴンから選ぶ前菜5種、スープかパスタ、魚または肉料理、ワゴンから選ぶデザート3種類「Bコース」(1万7000円)、選べる肉料理が変わる「Cコース」(1万9000円)。ランチは「BIANCO」(4840円)から。選べるパスタのなかにある、創業当時は日本に無かったバジルの代わりに大葉とパセリを使った「スパゲッティ・バジリコ」は看板メニューのひとつ。
地下レストラン30席。1階は個室とカフェ。2階はバー。
レストランキャンティ本店
店主 川添隆太郎さん
おすすめ
オンラインショップ
『キャンティ』の味を手軽に味わえるお取り寄せ。
【トマトソース】1920円
袋詰めした特製のトマトソース。スパゲッティはもちろん、肉や魚料理に用いることでお店のような本格的な味わいがご家庭で楽しめる。
【国産生ハム】2980円
秋田県横手市のリンゴで飼育された「あっぷるとん」を使用した18か月熟成の特製生ハムのスライス。
※どちらも品質保持のため、クール便でお届け。
2004年12月号掲載 FILE No.78
戦争の傷跡がようやく癒え始めた昭和35年、戦後15年が経ったとはいえ都内にこれといったレストランは皆無に近かった頃、六本木のはずれに一軒のイタリア料理店が出現した。店の名は「キャンティ」。その店は、創業者、川添浩史・梶子夫妻の「人と人が集まる、文化の交わる場所をつくりたい」との思いから誕生した。ヨーロッパ生活が長く、様々な分野に精通していた夫妻を慕い、ファッションデザイナーや映画監督、芸術家など、店には国内外から数多くの著名人が集った。「キャンティに行けば、他にはない貴重な情報を得ることができる」──人が人を呼び、そこからファッションや音楽など新しい文化が生まれていった。それが後にキャンティが“伝説のイタリアンレストラン”と呼ばれた所以だ。
でこぼこの漆喰の壁も手づくりの布のランプシェードも創業当初のまま。“東京の小さなヨーロッパ”といわれた店内には、日本のベルエポックを感じさせる懐かしい雰囲気が漂う。そして、44年前から変わらない味──。
「新しいメニューは増えていますが、内装もグランドメニューも、自分たちがつくりあげてきた者のそのまま。『好きなものをつくっていい。でも食材はけちるな。日本にある食材の中で一番いいものを使え。値段に関してはしょうがない。それをご理解いただけるお客様にご利用いただくしかない』これがオーナーの口ぐせです」
と池松常生本店調理長。
オープン以来人気の「スパゲッティバジリコ」(写真左端/2310円) や「仔牛のカツレツミラノ風」(4620円)といったアラカルトメニューの他、ディナーコースは3種8925円~。これからの寒い季節には、伊勢エビや車エビをふんだんに使ったブイヤベースもおすすめだ。
レストランキャンティ本店
調理長 池松常生さん
おすすめ品
スパゲッティバジリコ
■材料(4人前)
スパゲッティ320g、サラダオイルル80cc、ガーリックみじん切り12gスイートバジル少量、大葉みじん切り30g、パセリみじん切り40g、バター50g、パルメザンチーズ30g、塩・胡椒、パスタボイル用湯・原塩
■作り方
①パセリの葉を洗いよく水きりをしてから乾かし、細かいみじん切りにする(水分のある枝の部分はなるべく入れないように)。大葉は軽く乾かした後、 細かいみじん切りにする。
②フライパンに分量のバター・サラダオイル・ガーリックみじん切り・スイートバジルを入れ、軽く香りが出る程度に炒める。
③②に茹で上がったスパゲッティを入れ、軽く塩・胡報し、よく混ぜ合わせ、大葉のみじん切り・パセリのみじん切りを入れ、さらに混ぜ合わせる(炒めすぎないように注意)。
④温かいパスタプレートに盛り付け、パルメザンチーズを添えて出来上がり。
<ポイント>
パスタボイル用の湯は、4人前の場合4リットル用意し、1%(40g)の原塩を加える。
※内容は掲載当時のものです。メニュー内容・価格等については、各店舗にお問い合わせください。
「キャンティは子供の心をもつ大人たちと大人の心をもつ子供たちのために作られた場所です」
1960年、飯倉片町に川添浩史・梶子夫妻が創業し、現在の4代目・川添隆太郎氏にその精神は受け継がれている。音楽家、俳優、作家などの文化人や、周辺の各国大使館員などが常連客で、海外からのアーティストも多く来店した。先の言葉通り、深夜に集う「六本木族」をも温かく迎える創業者のホスピタリティが愛され、文化サロン的レストランとして『キャンティ』の名は知られてきた。改装を重ねてもなお、古き良き時代の面影はそのままに在るからこそ、常連客は代々この店を訪れている。
ディナーは、前菜6種の盛合せ、パスタ、魚または肉料理、本日のデザート「Aコース」(1万5000円)、ワゴンから選ぶ前菜5種、スープかパスタ、魚または肉料理、ワゴンから選ぶデザート3種類「Bコース」(1万7000円)、選べる肉料理が変わる「Cコース」(1万9000円)。ランチは「BIANCO」(4840円)から。選べるパスタのなかにある、創業当時は日本に無かったバジルの代わりに大葉とパセリを使った「スパゲッティ・バジリコ」は看板メニューのひとつ。
地下レストラン30席。1階は個室とカフェ。2階はバー。
レストランキャンティ本店
店主 川添隆太郎さん
おすすめ
オンラインショップ
『キャンティ』の味を手軽に味わえるお取り寄せ。
【トマトソース】1920円
袋詰めした特製のトマトソース。スパゲッティはもちろん、肉や魚料理に用いることでお店のような本格的な味わいがご家庭で楽しめる。
【国産生ハム】2980円
秋田県横手市のリンゴで飼育された「あっぷるとん」を使用した18か月熟成の特製生ハムのスライス。
※どちらも品質保持のため、クール便でお届け。
2004年12月号掲載 FILE No.78
※内容は掲載当時のものです。メニュー内容・価格等については、各店舗にお問い合わせください。
戦争の傷跡がようやく癒え始めた昭和35年、戦後15年が経ったとはいえ都内にこれといったレストランは皆無に近かった頃、六本木のはずれに一軒のイタリア料理店が出現した。店の名は「キャンティ」。その店は、創業者、川添浩史・梶子夫妻の「人と人が集まる、文化の交わる場所をつくりたい」との思いから誕生した。ヨーロッパ生活が長く、様々な分野に精通していた夫妻を慕い、ファッションデザイナーや映画監督、芸術家など、店には国内外から数多くの著名人が集った。「キャンティに行けば、他にはない貴重な情報を得ることができる」──人が人を呼び、そこからファッションや音楽など新しい文化が生まれていった。それが後にキャンティが“伝説のイタリアンレストラン”と呼ばれた所以だ。
でこぼこの漆喰の壁も手づくりの布のランプシェードも創業当初のまま。“東京の小さなヨーロッパ”といわれた店内には、日本のベルエポックを感じさせる懐かしい雰囲気が漂う。そして、44年前から変わらない味──。
「新しいメニューは増えていますが、内装もグランドメニューも、自分たちがつくりあげてきた者のそのまま。『好きなものをつくっていい。でも食材はけちるな。日本にある食材の中で一番いいものを使え。値段に関してはしょうがない。それをご理解いただけるお客様にご利用いただくしかない』これがオーナーの口ぐせです」
と池松常生本店調理長。
オープン以来人気の「スパゲッティバジリコ」(写真左端/2310円) や「仔牛のカツレツミラノ風」(4620円)といったアラカルトメニューの他、ディナーコースは3種8925円~。これからの寒い季節には、伊勢エビや車エビをふんだんに使ったブイヤベースもおすすめだ。
レストランキャンティ本店
調理長 池松常生さん
おすすめ品
スパゲッティバジリコ
■材料(4人前)
スパゲッティ320g、サラダオイルル80cc、ガーリックみじん切り12gスイートバジル少量、大葉みじん切り30g、パセリみじん切り40g、バター50g、パルメザンチーズ30g、塩・胡椒、パスタボイル用湯・原塩
■作り方
①パセリの葉を洗いよく水きりをしてから乾かし、細かいみじん切りにする(水分のある枝の部分はなるべく入れないように)。大葉は軽く乾かした後、 細かいみじん切りにする。
②フライパンに分量のバター・サラダオイル・ガーリックみじん切り・スイートバジルを入れ、軽く香りが出る程度に炒める。
③②に茹で上がったスパゲッティを入れ、軽く塩・胡報し、よく混ぜ合わせ、大葉のみじん切り・パセリのみじん切りを入れ、さらに混ぜ合わせる(炒めすぎないように注意)。
④温かいパスタプレートに盛り付け、パルメザンチーズを添えて出来上がり。
<ポイント>
パスタボイル用の湯は、4人前の場合4リットル用意し、1%(40g)の原塩を加える。