荻窪 有いちYuichi

正統派日本料理をカジュアルにどうぞ


東京都杉並区上荻1-6-10
03-3392-4578
12:00〜14:00 (火・水・木)、 17:30〜23:00

休業日:日曜日・祝日の月曜日




名店会ファイル

2016年6月号掲載 FILE No.216

※内容は掲載当時のものです。メニュー内容・価格等については、各店舗にお問い合わせください。


 荻窪駅北口から出てすぐ、青梅街道に面した、日本料理「有いち」。店主の橘光太郎さんが、お爺さま(有一さん)の営む金物屋の一角を改装し、店を構えて九年目になる。
 橘さんは、学生時代に阿佐ヶ谷の焼き鳥屋「バードランド」(現在は銀座)和田利弘さんのもとでアルバイトを経験し、飲食店の魅力に目覚めたという。「いつかは自分の店を」と夢を抱き、会社勤めをした後、縁あって、人形町「きく家」で修業することになり、志賀真二さんより料理から設えまで仕込まれた。
 修業先ゆずりの酒と相性のよい肴から蕎麦まで、魅力的な一品料理が日替わりで揃う。ちょっと立ち寄って、それらの中から好みの数品を選び、盃を傾ける、小料理屋のような気軽さがある。一方で、二種のお造りと中盤に出される八寸代わりの盛り合わせ(写真下)が楽しみな、橘さんおすすめの料理を盛り込んだおまかせコースもあり、質の高い皿に出合えると地元の常連客に評判だ。料理に合わせて季節ごとに変わる器の数々も見事で、目にも楽しめる。
 「印象に残る料理と酒を楽しんでいただけるように心がけています。今後は、野菜をもっと積極的に献立に入れていきたいと考えています。幸い、この地は、よい野菜を商う信頼できる八百屋さんがありますから、勉強しているところなんです」と、橘さん。次の十年を見据え、この店らしい形を模索していきたいという。
 コースは、「おまかせコース」六千五百円、「季節のコース」七千五円、「季節のおまかせコース」八千六百円(全て税別)。酒は、「神亀」「大七」をはじめ、料理を邪魔しない食中酒を中心に取り揃えている。
 カウンター七席、テーブル十席

 


有いち
店主 橘光太郎さん
おすすめメニュー




ぬた

■材料(一皿分)
 赤貝…一つ、わけぎ…一本、新玉葱…半分、和え衣(白みそ…百二十グラム、砂糖…十五グラム、味醂…十五グラム、酢…四十グラム、濃口醤油…少々)
■作り方
①わけぎはさっと茹で、俎板の上でぬめりをしごき出しておく。
②新玉葱はスライスし、軽く塩をして、水に放った後、しっかり水気を切っておく。わけぎは、食べやすい大きさに切っておく。
③赤貝は半割にしてから、細切りする。
④余分な水気がないようにした材料を、和え衣で和える。
※季節によっては、新玉葱を茗荷などに替えてもよい。
※和え衣の分量は、お好みで加減を。

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