小布施堂 本店Obusedo Honten

信州・小布施、栗菓子の


長野県上高井郡小布施町808 
026-247-2027
9:00〜17:00
年中無休

オフィシャルサイト



名店会ファイル

2022年9月号掲載 FILE No.291

※内容は掲載当時のものです。メニュー内容・価格等については、各店舗にお問い合わせください。


 長野駅から電車で40分、栗の郷として知られる小布施町は人口の10倍、110万人の来街者を呼び寄せ、松本を抑えて県内一のリピート率を誇っている。
 明治中期に栗菓子屋として創業した『小布施堂』は、伝統的な栗鹿ノ子や落雁などの栗菓子造りを続ける中で、時代の移り変わりとともに進化してきた。
 新栗の時季、採れたてを蒸して裏漉しし、砂糖を一切加えずふわりと栗あんに盛った期間限定の「栗の点心朱雀」(1,800円・税込)は、新鮮な完熟栗そのものを味わえる貴重な機会とあって毎年行列が絶えない(9月10日~10月16日チケットペイによる時間制オンライン予約)。洋風にアレンジした「モンブラン朱雀」(写真左)は、特別ブレンドのコーヒーとセットで通年提供(2,000円・税込)。また、本店レストランでは今年から食事のあとに「朱雀」を味わえる「本店朱雀コース」(要予約)が登場する。
 宿泊施設の『桝一客殿』は、市村家に受け継がれる流儀のおもてなしで迎える12室の洋室に、江戸期の文庫蔵を改装したライブラリーを併設。アメリカ人デザイナー、ジョン・モーフォード氏による建築デザインが素晴らしい。
[オンラインショップ]モンブランや栗生菓子のほか、新商品の「栗おこわ」などが冷凍宅配され、冷蔵庫で解凍して楽しめる。

 


小布施堂本店
代表取締役 市村次夫さん
北斎館




『フライパンひとつで極みのフレンチ』

 「小布施堂界隈と北斎芸術を身近に体感してほしい」と語る、『小布施堂』の代表取締役で、小布施町の町並み修景事業を推進してきた市村次夫さん。
   小布施で栗やシャインマスカットなど里山の恵みを味わったあとに必ず訪れたいのが、市村さんが理事長を務める『北斎館』。葛飾北斎は80歳代に何度も小布施に逗留し数々の作品を遺した。『北斎館』には肉筆画、版本、錦絵などが多数収蔵され見応え十分で、特に2基ある「祭屋台天井絵」は圧巻の美しさ。
TEL 026(247)5206
9時~17時(12月31日休館)

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