蓮香Renshan

中国の田舎料理と野菜料理


東京都港区白金4-1-7
03-5422-7373
18:30~21:30(L.O.)

不定休




名店会ファイル

2019年4月号掲載 FILE No.250

※内容は掲載当時のものです。メニュー内容・価格等については、各店舗にお問い合わせください。


 中国少数民族の料理で注目された麻布十番『ナポレオンフィッシュ』の立上げから携わり料理長を務めた小山内耕也さんが、独立し白金に構えた自身の店『蓮香』。
 「縁があって紹介された江西省の田舎にある食堂で仕事をしていた時に、地元ならではの料理に触れ、衝撃を受けました」。教科書的な料理からは推し量れない地方料理の力強さに魅せられたという小山内さん。時間を見つけては中国辺境地域へ赴いて、その地でなければ味わえない料理を食べ歩き、時には調理を見せてもらいながら、少しずつ身に付けてきたメニューの数々を披露している。
 料理は5900円のおまかせコースのみ。2~3名で12~13品、1名増えるごとに1品追加される。「発芽大豆ささげ漬物ひき肉炒め」(写真右)、「天然クロムツ広東オリーブ蒸し」(同左)をはじめ、「押し豆腐とクレソン木姜子風味」、「湖北オムレツ名物百花菜の香り」など、他では出合えないメニューが月替りで登場する。
 酒類は料理に合わせた紹興酒やワインがボトルで用意されており、どれも2900円と手頃なものばかり。冷蔵庫にあるボトルやグラスを自分で取りにいくのも、この店ならではの特徴。
 白金高輪駅より徒歩約15分。北里大学白金キャンパスの向かい側、ゆるやかなカーブの途中にある白壁の建物の小さなドアが目印。

 


蓮香
オーナーシェフ 小山内耕也さん
おすすめ本




『ハーブ中華・発酵中華・スパイス中華 中国少数民族料理』

 小山内さん、藤沢『茶馬燕』中村秀行さん、荒木町『南三』水岡孝和さんの共著で、柴田書店より2月に発売された新刊(2916円)。それぞれが「フレッシュハーブ使いの巧みさ」「スパイスの多様性」「発酵食材の調理利用」の3点に着目して出し合った料理83品を掲載。いずれも中国の辺境地域で少数民族が作り続ける郷土料理ばかり。日本ではあまりなじみのない、中国少数民族によって受け継がれてきた食文化の奥深さが紹介されている貴重な一冊。

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