有職京料理 西陣魚新Nishijinuoshin

安政二年創業 食と歴史と文化を合わせてご賞味を


京都府京都市上京区中筋通浄福寺西入中宮町300 
075-441-0753
12:00~15:00(L.O.)、17:00~20:00(L.O.)

年中無休
12/23~1/3は休み

オフィシャルサイト



名店会ファイル

2019年7月号掲載 FILE No.253

※内容は掲載当時のものです。メニュー内容・価格等については、各店舗にお問い合わせください。


 公家の食事に由来する独特の包丁さばき、調理技術、料理の盛り付け方など、秘伝の技でなされる有ゆうそく職 京料理を伝える、安政2年(1855)創業『西陣魚新』。歴史ある同店では、大正天皇、昭和天皇の大礼における即位大餐の宴や、京都御所でのお茶会の料理、先の天皇皇后両陛下京都ご滞在の折には、夜膳などを担当した。今でも昭和天皇の料理番だった谷部金次郎氏に助言を求め、当時の料理献立を基に調理している。
 昔より職住一体の西陣は、特に仕出し文化が根付いている地域であり、〝日本料理のルーツは宮中にあり〟という言葉の通り、洛中では冠婚葬祭の折には今も仕出しの料理を利用する。
 仕出し・出張料理は何人からでも対応可能で、弁当3500円、折詰3000円・5000円、料理1万円など。昼は「西陣弁当」3500円、「鱧御膳」4500円、昼懐石8000円など。夜は京懐石1万円?(全て税・サ別)。なかでも、江戸時代の料理書「豆腐百珍」に登場する品を5代目の寺田新治郎氏が再現し、閑院宮様がとても気に入られたという「今出川豆腐(宮様豆腐)」は、昆布と醤油で煮た豆腐に葛餡、胡桃、和芥子を添えた同店の名物となっている。
 席数全100席。2名~最大60名の広間、個室あり。

 


西陣魚新
店主 寺田紳一さん
おすすめ品




折り詰め

 仕出し料理の味わいを家庭でも楽しめるお土産として好評の「折り詰め」(要予約)。弁当仕立ての2段折に、旬の食材を有職料理の技で調理した焚き合わせや炊き込みご飯など、京都の季節を映した献立が詰め合わされる。今の時期なら、鱧や酢で締めた魚などが盛り込まれることも。
 内容は事前に要相談。『ジェイアール京都伊勢丹』にて購入可能。
【価格】3000円(税別)

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