青森の美味しい和食

千陽 本丸

旬の地産食材を活かした
海鮮料理と郷土料理

 八戸の豊かな恵みを享受した料理が、コースで次々と出される割烹。昨年7月のコースから料理をいくつかご紹介。

「ボタンエビとアンコウの素揚げ、アンコウの肝と味噌のネギ和え添え」。柔らかな甘みが滲むボタンエビと、弾力のある凛々しい身から品のある甘みが滲み出すアンコウの対比がいい。

「真イカの生塩辛」。生イカの肝和えである。イカを噛めば、新鮮さを表すようにパキパキと弾ける。細切りの胴体、みじん切りのゲソ、細ネギ、3者の食感が楽しく、猛烈に酒が恋しくなる逸品。

「フジツボ玉子とじ」。フジツボを噛めば、シコッ、シャクッと歯の間で弾んで、甘いエキスが流れ出る。そのエキスが素晴らしい。上品な甘みと旨みが舌に訴えかけてきて、ううむと唸らせるのである。

「お造り盛り合わせ」。ムラサキウニやバフンウニ、ホタテ、大間のマグロと、いずれも素晴らしいが、主役は珍しいコウジンメヌケの刺身だろう。金目鯛に似た赤い魚だが、シコシコとした身の締まりがあり、他の深海魚とは違って甘みに品がある。

「アサリとコウジンメヌケの出汁とアワビ、青柚子、ミズ」。アサリとコウジンメヌケから抽出した、丸い旨みを湛えた出汁の中でアワビがより一層色気を増す。

「平ガニご飯」。酒が飲みたくなるご飯である。平ガニ(甲羅の白い文様の形からHガニとも呼ばれる)のカニ味噌がぐっと詰まっていて、米一粒一粒にしみている。味噌の香りが高く、味が丸いカニである。

 その他、「倉石牛のステーキ」や「ホヤそうめん」など、いずれも逸品揃いである。

●千陽 本丸
青森県八戸市堤町8
電話=0178(46)5525
営業時間=18時半~22時
不定休・完全予約制

土紋

和食から洋食まで豊富に揃う
弘前で必ず抑えたい居酒屋

 弘前で飲むならまずこの店を抑えろと言われる居酒屋。地元の食材を使った肴から洋食料理まで幅広く揃い、弘前の銘酒「」とともに楽しめる。その豊富な肴の中からベスト10を紹介しよう。

「オムライス」。酒飲みのツボを心得た、チキンライスの淡い味付けが心憎い。酒のつまみにもなるオムライスである。

「肉汁」。「豚汁」とも呼ばれる郷土料理。「汁」と名についているが、汁気は少なめ。

「ホッケの飯寿司」。 塩気を利かせた寿司で、大至急酒が欲しくなる。

「たらたま」。干し鱈、玉子、油を合わせて混ぜた郷土料理。干し鱈の塩気と黄身の甘みが妙に合い、笑みを呼ぶ。

「ポテトフライのイカ肝和え」。イカ肝をフライドポテトに載せて食べるという、その迫力にやられて虜になる。

「身欠きニシン」。生食用の身欠きニシンを味噌に浸けて食べる。身欠きニシンのイメージを覆す、しっとりとした食感。

「ニシンの切り込み」。魚醤作りをニシンで応用した郷土料理。ニシンと塩と米麹で発酵させたもので、熟れた酸味が酒を呼ぶ。ご飯に載せても美味かろうね。

「茄子の紫蘇巻き」。茄子の味噌炒めで、紫蘇の香りとの兼ね合いがいい。

「いがめんち」。イカと玉ねぎを包丁で1時間叩いて合わせて焼いたもの。玉ねぎの甘みとイカの旨みが渾然一体となって、なんともうまい。

「筋子のおにぎり」。驚愕である。おにぎり界の横綱ではないか。新鮮ゆえに筋子がご飯にくっついていない。ハラハラと崩れるご飯とともに、ボロボロと筋子がほぐれ、米の一粒ずつの優しい甘みと、筋子の卵の一粒ずつのねっとりとした濃厚な甘みが抱き合う。これを日常で食べることのできる、弘前の人がうらやましい。

●土紋  
青森県弘前市大字代官町99
電話=0172(36)3059
営業時間=17時半~22時(L.O.)
定休日=日曜日・祝日