七尾Nanao Azabujuban

「温かい味」の和食をお楽しみください


東京都港区麻布十番1-5-10 第2石原ビル1F
03-3491-7770
17:30~21:30(L.O.)
土・祝日前~21:00(L.O.)
日曜日・月曜日・祝日


オフィシャルサイト



名店会ファイル

2017年3月号掲載 FILE No.225

※内容は掲載当時のものです。メニュー内容・価格等については、各店舗にお問い合わせください。


 麻布十番の鳥居坂下に店を構えて七月で三十三年になる「七尾」。
 料理は、おまかせ十品ほどのフルコース(八千六百四十円)と、五品のショートコース(五千四百円)の二種。定番の飯蒸しと赤身肉をワイン醤油で味付けしたメインの陶板焼ほか、季節の食材を使った焼物、揚物、焚物など、月替わりで構成(写真は、春菊に白子と白味噌を載せて焼いたもの)。毎月下旬になると、まず、走りと名残の食材を書き出し、これで何ができるのか、最後に出す肉料理とのバランスを考え、味と食感の変化を盛りこんだ献立を作り出す。お客さまからの「おいしい」の一言が聞きたくて、工夫を凝らすが、手に入った食材を目の前に、できるだけ素材そのものの味わいと良さを感じてもらえるよう、極力シンプルな調理法やコース内での出し方に心を砕く。時には、〝自分がこの素材ならどう調理されたいか〟と、想像を膨らませることもあるとか。
 「夢中で走り続けているうちに気がついたら三十年以上。サービス業にはこれで良いというゴールはないので、毎日が勉強です」と、女将の七尾かつ子さん。今なお勉強のために毎月通っている店があり、少しでも理想の味に近づけるよう、精進していきたいと語る。
 酒は、青森・六花酒造のにごり酒や茨城・磯蔵酒造の清酒のほか、焼酎、ワインなどを厳選し揃えている。
 さりげなく野草や絵画が飾られた店内は、隅々までかつ子さんの気遣いが感じられ、店を出るころには訪れた人が元気になっている。「七尾」は、そんな店だ。
 カウンター五席、テーブル十六席。、

 


七尾
女将 七尾かつ子さん
おすすめ料理




ほうれん草とこんにゃくの白和え

■材料(四人分)
 ほうれん草…一把、突きこんにゃく…一袋、絹ごし豆腐…一丁、調味料(砂糖…大匙一、胡麻ペースト…小匙一、白味噌…小匙二分の一、薄口醤油…小匙一)
■作り方
①豆腐をキッチンペーパーに包んで軽く重石をし、一時間ほど水切りする。ほうれん草は、三・五センチに切ってから茹でる。こんにゃくは、分量外の砂糖、醤油で好みに調味した出汁で煮る。
②水気を絞ったほうれん草を、分量外の味醂、醤油各少々を加えた冷たい出汁に十五分ほど浸しておく。
③①の豆腐を軽く絞ってボールに入れ、泡だて器で混ぜながら調味料を加える。
④②のほうれん草を軽く絞って、冷ました①のこんにゃくと合わせ、③で和える。

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