橋本 翼

株式会社スマイルズ 弁当事業部

忠弥

塩もつ煮込みと、つくピー

 有名な店であるが、まだ訪れたことのない方もおられると思うので、敢えて書きたい。

 東急線「祐天寺」駅から徒歩5分、住宅街の一角に位置する。平日は16時~19時、土曜日は14時半~17時頃までの営業だが、平日は仕事でなかなか伺えない私は必然、土曜の昼飲みとなる。14時に祐天寺駅に着いて足早に店に向かうと既に行列ができている。正直、16時以降の2回転目以降であれば、並ばずに入ることができる時もあるが、串が次々に売り切れになってしまうため、早めに。長いカウンターの手前からぎゅうぎゅうと座り始め、奥はぐるっとカウンターの中まで席が続く。奥のカウンター内の席に座る際は焼き場の後ろから厨房内を通過することになり、少しドキドキ。

 早速注文。ビールも良いが、カクテルという名の特製ドリンクを注文し、黒ビールで割って飲む。注文は鉛筆で紙に書いて店員さんへ渡すのだが、つくねと、ヒモスタミナはお忘れなく。煮込み(塩もつ煮)と生ピーマンは、もし書いていなくても食べるか聞いてくれる、それくらい此処では当たり前のものなのである。串が焼けるまでは煮込みで一杯やりながら待つ。黙々と焼きに集中する大将の姿と、それとは対照的にキビキビとカウンター内を動き回る女将さんと息子さんの掛け合いを眺めるのがまた一興。つくねは外カリ、中モチで、ピーマンに挟んで食べると、パリっとした食感と肉の旨味が相まって、またお酒がすすんでしまう。ヒモスタミナは、ヒモ(小腸)のにんにく甘タレ焼きに小ネギと白ごま和え。このスタミナタレが秀逸でどの串に合わせても良い。むしろタレだけで白飯一杯イケル。余ったタレに、メニューには無い「サラダ(お新香と刻みネギのポン酢和え)」を注文し絡ませるのも旨い。

 そうこうするうちに、行列の最初のお客たちが次々とお会計を済ませ出ていき、またひとり、ひとりとカウンターへ座り、メモ用紙へサラサラと注文を書いては飲み始めていく。何杯か飲んで外に出ると、まだ16時。店内の喧騒とは対照的に、そこは閑静な住宅街。外は明るいのにほろ酔いで、なにか得した気分にさせてくれる。昼飲みバンザイ。忠弥ありがとう、と心でつぶやく。

東京都目黒区五本木1-32-28 
TEL 03(3713)7205