札幌のラーメンとスープカレー

喜来登

定番の味噌ラーメンでは、『喜来登』をおすすめしたい。ネギをてんこ盛りにし、もやしがたっぷり入った味噌ラーメンは、余計なことをなにもしていない素直さがある。そして食べ進むにしたがって、優しい味から濃い味に変わっていく不思議がある。出過ぎずに、ふんわり心を捉える塩梅もいい。挽き肉も昔ながらの味わいで、それもまた穏やかさに一役買っている。

●喜来登 
北海道札幌市中央区南2条西6-3-2
電話=011(242)6070
営業時間=11時40分~21時半(LO)
定休日=木曜日

高級麺料理 昼膳 無聊庵

独創的麺料理でおすすめは、『高級麺料理 昼膳 無聊庵(ぶりょうあん)』。夜は居酒屋となるが、麺料理は昼だけの営業で、10名限定予約制。

メニューは6種類で、ホゲット(ラムとマトンの間)、蝦夷鹿、キャビア、ウニ、長芋、山わさびなど、ラーメンとは思えないような料理名が並ぶ。

「足寄町石田めん羊牧場さんのホゲット肉のグリル、羊骨と鰹出汁の熱々麺」3000円を頼むと、太田了光(のりみつ)店長が「少々おまちください」と言って、肉を焼きだした。肩ロースをソテーし、特製麺を茹で、羊の骨とアキレス腱、鰹節でとったスープを張り、特別な白アスパラと緑アスパラを載せる。

スープを飲めば、鰹節の香りの向こうから羊の大群がやってきて、味覚を鼓舞する。麺をすすれば、小麦の香りが立ち上り、噛んでいくと、ほのかな甘みが顔を出す。ホゲットに齧り付けば、勇壮なる滋味が舌に滴り落ちる。アスパラも香り高く、緑と白それぞれのミネラルが満ちている。生命力のたくましさに唸り、豊かな味わいに笑う。もはや麺料理ではない、北海道の凛々しき大地である。北海道の厳選した食材に敬意を払って、プロが作り上げた傑作である。

「せたな町ファームブレッスドウィンドさんの放牧黒豚 ローストポークと季節の野菜、トンコツと鰹の合わせ出汁」2000円も、豚肉の美しい味に目を丸くする。

共に、デザート3種とハーブティー付き。

●高級麺料理 昼膳 無聊庵 
北海道札幌市中央区南2条西4 oyoyo valley2階 Magazzino内 
電話=080(9617)5430
営業時間=11時50分~13時45分
定休日=日曜日・月曜日・火曜日(臨時休業あり)

ソウルストア

『ソウルストア』は、今までにないスープカレーが楽しい店である。「のりたまチキン(磯のりと温泉卵と野菜)のカレー」、「紅茶豚となめこのカレー」、「牛肉の塩煮込みと舞茸天ぷらのカレー」、「赤い豆腐のカレー」といったふうに変わっている。

トッピングも、ブーラージャン(粗挽き豚肉をスパイスや香味野菜、ジャンなどで炒めたもの)、寄せ豆腐、海老香り粉、ごぼうバー、よだれ鶏、紅奴(梅風味の豆腐)、紅茶豚、ソーキと、こりゃあ悩む喜びがあるじゃありませんか。

カレースープは、「クラシック」、濃厚で甘みのある「BOSSA」、ココナッツと柑橘が混ざる「PYCHE」、 辛い中華風の「自家製麻辣醤」の4種から選ぶ。

初めてなら「クラシック」に、不動の人気No1だという「チキンと野菜のカレー」の組み合わせもいいが、「超粗挽きラムと青山さんちのよせ豆富のカレー」もおすすめ。ここに香菜、白菜とグレープフルーツのアチャール(漬物)をトッピングするのはどうだろう。

ラム挽き肉を噛み締めれば、ラムの香りと様々なスパイスの香りが勇壮に響き合う。さらに、辛さの中で優しい豆腐の甘みが舌に流れる。その辛さと優しさのせめぎ合いが、たまりません!

店の名は『ソウルストア』と、韓国料理風だが、いやそうじゃない。スープカレーの可能性を探るべく、日夜魂を焦がしていますという、心意気なのかもしれない。

●ソウルストア 
北海道札幌市中央区南3条西7-3-2 F-DRESS7BLD 2階 
電話=011(213)1771
営業時間=11時半~15時(LO)、17時半~20時半(LO)
定休日=不定休