宮内対談

京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、伊藤忠商事に21年間勤められた松本晃さん。
最後の6年は医療機器専門商社に出向、大赤字会社を大黒字の優良会社へと好転させた。
その手腕を買われ、ジョンソン・エンド・ジョンソン社長に就任、トップとして9年で売上を約4倍に伸ばし、続いて、 CEOを務めたカルビーでは、9年で売上高は1.8倍、営業利益は6.1倍になった。
「会社を儲けさせることが趣味」だという「経営のプロ」は、現在、RIZAPグループの再生に挑んでいる。

松本 晃(RIZAPグループ(株)取締役)
会社を儲けさせることで人を幸せにするのが一番の楽しみ

宮内
ようこそお越しくださいました。

松本
お招きいただきまして、ありがとうございます。『カルビー』では、大変お世話になりました(笑)。

宮内
松本さんから「社外取締役に」というご下命を拝しまして、2017年6月から務めさせていただいております(笑)。

松本
取締役の仕事は、株主に代わって会社の経営を監視することです。その取締役が社内の人だけに限定されてしまっては忖度だらけの世界になりますから、社外からちゃんと監視して物申してくださる方ばかりを集めさせていただいたのです。宮内さんは大変な著名人ですが、会社のことを厳しく見てくださる方だと思ってお願いしました。

宮内
松本さんは2009年に、業績が停滞していたカルビーの経営トップ(代表取締役会長兼CEO)に就かれて、9年間で売上高は1.8倍、営業利益は6.1倍に伸ばされた。その松本さんが昨年6月に退社されて、なんだかぽっかり穴が空いてしまったような感じになりました。

松本
取締役の仕事は、株主に代わって会社の経営を監視することです。その取締役が社内の人だけに限定されてしまっては忖度だらけの世界になりますから、社外からちゃんと監視して物申してくださる方ばかりを集めさせていただいたのです。宮内さんは大変な著名人ですが、会社のことを厳しく見てくださる方だと思ってお願いしました。

宮内
松本さんは2009年に、業績が停滞していたカルビーの経営トップ(代表取締役会長兼CEO)に就かれて、9年間で売上高は1.8倍、営業利益は6.1倍に伸ばされた。その松本さんが昨年6月に退社されて、なんだかぽっかり穴が空いてしまったような感じになりました。

松本
昨年亡くなられた創業者の松尾雅彦さん(カルビー元会長)に声をかけていただいて、私は61歳で会長に就任しました。その際に、松尾さんから頼まれたことは2つでした。一つは上場すること、もう一つは、それまで交渉を続けていた『ペプシコ』(アメリカのニューヨークに本社を置く清涼飲料・スナック食品メーカー)との業務提携を実現することです。ペプシコとは2009年に業務提携し、2011年に上場(東証1部)して、その2つの約束は果たしました。9年で業績はV字回復しましたし、私がやるべきことはすべてやりましたから、昨年70歳になったのを機に、このあたりで区切りをつけようと思ったのです。

日本企業ではトップが退任した後も、顧問や相談役として会社に残るのが一般的で、私も『ジョンソン・エンド・ジョンソン』の社長を辞めた後、最高顧問に就いて1年間会社にいましたが、その間に何をしたかというと、何もしていないのですね。辞めてからもそうして会社に残るのは良いことではないと思いまして、カルビーのトップを退いた後は、すっぱり手を引きました。