山口 幸隆

(株)やま幸 代表取締役

秀徳恵
築地場外で楽しむ伝統の江戸前鮨とうまい酒

  築地場外に6店舗の鮨店を展開している、江戸前鮨『秀徳』。

 本店は東通り中頃の路地を入ったところにある。まさにビニールテントのような入口を構える。

 通りを隔てたところに満を持して昨年4月1日にオープンした『秀徳恵』は、『秀徳』の一番新しい店舗。中を覗くと、カウンター席が15席、凛とした緊張感が漂う。入口近くのカウンターの総料理長が屈託のない笑顔ですべてを和ませる。

 席に着くと、熱いおしぼりと威勢のいい声。大将がセレクトしたという日本酒を辛口でお願いした。錫の徳利と自分で選んだぐい?み。濃醇の辛口。うまい。

 続いて大将がすすめるままにおまかせコースをオーダーする。整った前菜の後、お刺身が岩塩の皿の上に置かれておどるように見えた。うまみの濃縮した味わい、ひらめだった。

 その後、つまみで余市のあん肝や神奈川佐島の煮たこ。いずれも素材の良さが追求された逸品。

 握りは赤酢の江戸前鮨。3種類の赤酢をブレンドしていると聞いた。その都度まめに炊いているお米との相性は抜群。香りとコクが漂う。まぐろは国産天然本まぐろ、赤身、中トロ、大トロの香り高い味がしっかりと楽しめる。素直にうまい。

 しめは有明の海苔の手巻き鮨、食感を大切に、口のなかで海苔が重ならないようにした気づかいがうれしい。

 10貫の握りと手巻き鮨にお椀、もう少しと思うが、笑顔あふれるスタッフにお礼を言いながら後にした。

 今も休むことなく時を刻み続ける築地場外。

 季節限定で常時20種類以上取り揃えた日本酒のほか、『ケンゾーエステイト』の白ワイン「あさつゆ」やシャンパーニュの酔いと共に、伝統の江戸前鮨を楽しめるお店はそう多くはない。

●秀徳恵
東京都中央区築地6-26-7 宮崎ビル1階
Tel 03(6278)8544
●秀徳本店
東京都中央区築地4-14-16
Tel 03(3541)4015
●秀徳 3号店
東京都中央区築地4-14-1
Tel 03(3542)1112
http://www.shu-toku.com